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問題の音
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ー隆二sideー
「隆二ー、今日の放課後会議だってー」
「知ってる」
俺に話しかけて来たのは、同じクラスで生徒会副会長の笹塚 美鶴(ささづか みつる)だ。
申し遅れた、俺は薙雲 隆二(なぐも りゅうじ)。私立夢宮学園高等部生徒会会長を務めている。
「今回の会議の内容は、今年の不登校生についてだろ」
「うん。いつも通りみんなΩで、みんな退学でしょ?一々会議しなくてもいいのに…」
「美鶴、その発言は差別とみなされるぞ」
「ゴメンゴメン。俺はそう言うのないけど他がね…」
Ω性の人は、虐めや発情期のせいで不登校になることや、自殺してしまうことが多くある。
そのため、私立では不登校生を会議でどうするか話し合うことが増えている。
「でも隆二ー、さっき悠翔から資料もらったんだけど、かなりいい子いたよー?」
悠翔こと伊勢 悠翔(いせ はると)は、2年の生徒会書記を務めてるやつだ。
「………いい子とは?」
「うん?隆二気になるのー?」
「別にそう言うわけではないが、いい子の意味が分からない」
「あっそう言うこと!えっとねー他のみんなと違って容姿いいし、学力もある。一見Ω性に見えない子が居たんだよー」
そう言う人もいるんだな。
でもならなぜ学校こない?
会議で理由が分かるか?
「ほー会議が少し楽しみだな」
「ふーん。隆二が楽しみねー…悠翔に報告しとこっ」
「なぜだ?」
「べっつにー」
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