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9-3 特別棟
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「放して貰おうか?」
「うわぁ、かなちゃんツンツン健在?」
お前にくれてやる笑顔はない。
中学の三年間、丸々同じクラス。
笹部は、親のフェロモンに守られた俺をかなちゃんと呼び出した張本人だ。
本人は悪気はないが、どうも触れてほしくない所や隠そうとすることを野生の勘で掘り返してくる。
それで自滅することもあるが。
「背伸びαがΩとは驚かされたけどさ。
もうバレてるんだし、ちょっとは可愛くαに媚び」
キーーーーーーーーーーンッ
俺とヤマの登校に、こちらを伺いながらそれぞれ固まってお喋りに忙しかった教室。
その浮き足立ちながらも明るかった空気が、一変した。
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