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きぼう
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「よお」
「うん」
時刻は午後18:00。
「遅刻しなかったな」
「だって遅刻できないじゃん」
まあ、ここで遅刻したら俺は首をへし折っていた。
「まあ入って」
「うん」
お互い緊張しているのだろうか、とても空気が重苦しい。
「…」
「…」
今すぐ凍り付きそうな空気をなかなか破れない俺はチャンスを見計らっていたその時に、フジが口を開いた。
「どうやって、抜くの?」
単純で、簡単な質問だった。
けど俺には答えるのに数秒必要だった。
「……んと、思い切り、としか言えない」
「てかさ、」
「うん」
「フジは俺に触れないけど、どうするの?」
なんて、フジに質問したその時だった。
俺の腹から生えたうねうねとしたコードを、フジは手に握った。
「え」
フジは俺から生えたコードを引き抜いた。
辛そうな顔をしながら、我慢しなきゃという顔をしながら、フジは俺のコードを引き抜いた。
その数秒後、俺の体には前回と同様のゾワゾワするような、とても気持ち悪いが気持ちいい、そんな感覚が全身に押し寄せた。
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