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ゆめ
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「ん………」
目を開けると、真っ暗で何も無く誰かいるわけでもない、ただ夢であるような暗闇に俺はいた。
「…あ」
キョロキョロ周りを見渡すと、前に見た女の子がニコニコと笑ってこちらを見ていた。
「こんにちは、キヨさん」
目が合って、女の子は俺に話しかけてきた。
その女の子は笑っていたけれど、笑っていなかった。
「…こんにち、は」
「…どうするの?」
「な、にが?」
笑っていない少女は、口角を上げながら俺に問いかけた。
俺は何が何だか分からなかったから、聞き返してみることにした。
「コード、抜かれちゃったね」
ふと俺の体を見てみると、前回と同じようにコードがなくなっていた。
「…ぁ…」
そうだ、思い出した。
フジと相談して、話していた途中にコードをフジに引き抜かれた、んだっけな。
「そんなからだ、かわいそう」
少女は蔑んだ目で俺を見る。
「……」
「このあと、キヨさんはどうするの?」
「わかんない、」
「どうするの?」
「わ、かんないってば、」
「どうするの?」
「わ、か、んない、」
「どうするの?」
「分かんないよ…」
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