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ゆめ
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「……え、」
ふと視線をあげてみれば、夢の中で出てきた少女がいた。
「お久しぶり、だね?」
少女は首をこてん、と傾げて問いかける。
「そう、だね、」
少女が夢に出てくると、イヤな思い出しかない。
そんな俺の恐怖心から俺は少しずつ後ずさりしていった。
「なんで、後ろに行っちゃうの?」
バレないように、なんて考えていた俺の作戦は呆気なくバレて終わってしまった。
「ごめん、ね」
怖くなって、相手を怒らせないよう一応謝る。
「キヨさん、ビッチになっちゃったの?」
「わたし、みてたよ?」
「キヨさんが、自分から誘ってるとこ」
少女は満面の笑みを浮かべる。
そして少女とは少し距離が離れているからか、とても大声だ。
幸い今は朝の3時。
道にも誰もいない。
ただタクシーが1台いるだけだ。
「俺、」
「『俺はビッチなのか?』そういいたいの?」
全て当てられる。
こわい。
「そ、…う…」
「3人目から見るとぜったいビッチだよ〜!」
3人目、と言うのは第3者、ということなのだろうか。
「そっ、か」
「ところでコードはあと何本になったの?」
「8本、かな」
「良かったじゃん!あの男のおかげで、キヨさんが誘ったおかげで1本減ったよ!」
「……」
「なんで、黙っちゃうの?」
「認められないの?」
「それとも、フジさんを忘れられない、とか?」
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