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どうして?
〈感情が乱れてるから。だから声が聞こえる〉
そうだ……
気持ちに気づいたからだ。
だから、感情が乱れだした。
気づいたとしても俺の気持ちは邪魔になる
だから、隠そう。
今までのように
龍樹の親戚の子に睨まれるようになった。
いつものように花を買った。
〈碧、尾行されてるよ。いいの?〉
いいよ。
俺のせいで監視役を下されたみたいだし
勝手にしとけば。
そのうち諦めると思う。
家の前に
「碧!」
「……なにしに」
「碧の知り合い?」
「まあ、そんなとこ」
監視役だった人
俺だけが友達だと思ってた。
それだけのこと。
「龍樹!」
「遼、お前を迎えに来た」
〈迎えにって!僕には〉
どうして俺にこだわるかな
〈こいつ慧くんの事が好きなんだよ。だから離れたくない。どうしても一之瀬の監視役をしてたい〉
慧のことが、好き
そっか……
「人の家の前で喧嘩しないで。帰るならさっさと連れて帰って」
「龍樹の友達だろ!」
「友達?友達って思ってたの俺だけだよ。龍樹は思ってないよ。帰って」
家の中に入った。
まだ、喧嘩してる
しばらくして静かになった。
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