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なぜかもう1人の子に睨まれた。
はぁぁ……
「ナツさんと違うタイプなんですね。そんなに神藤と言う名前が嫌いですか?」
「嫌いだね。……大切な人を守れない力なんていらないからね」
大切な人
守りたかった。
「……大切な人ですか?」
「大切な人。……相談ってなに?神藤の名前を知ってるってことは力?」
「はい……、探してほしい人が居るんです」
人探しか。
それなら探偵とかに頼めばいいのに。
「……探してほしい人の名前は?」
「鷹月彩綾さん、私の姉です」
兄さんお願い
〈わかった〉
目を瞑った。
兄さんから情報が入ってくる。
紙に住所を書いて渡した。
「……ここ、ですか?」
「そこに居る。行かないと後悔するから早めに行ったほうがいい。じゃあね」
屋上からでた。
はぁぁ……
頭を抱えた。
これで、よかった?
あの子には辛い現実を見せることになる。
「碧!」
「……慧、早く行こう」
〈俺には話してくれないのか?なにも……手伝えることないのか?〉
慧の思いがわからない。
なんで?
心の声が聞こえるようになったの?
どうして?
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