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何が悪かったんだろう?
目立たないように、大人しくしてたはずなのに…
そんな事をふと思っている間に、すでに男達は教室の中に入っていたらしく、奥に置いてあるソファへそれぞれ座り出した。
…もちろん、僕を担ぎ上げている男も同様に…だ。
まぁ、必然的に僕は、男に抱きかかえられる状態で座る事になる訳だが…
家で散々、トラ兄達にされていたから、それほど抵抗感はない。
初対面の相手だけれども、不快感もないし、何かイイ匂いがするし♪
「さて。こんな形で話すことになって申し訳ないのですが…。あなたのお名前を聞いても良いですか?」
…知的そうなお兄さんだ。
雰囲気はカゲ兄っぽい…かな?
普通に“頼れるお兄ちゃん”で通れそうな気がする。
とてもじゃないけど、誰かさん(←)が言うような、“二重人格&腹黒”には見えないよ。
「…聞こえてますか?」
そんな声が聞こえてきて、ハッとした。
名前を聞かれていたんだと、今思い出した。
でも、こういう場合って…どうしたら気にいられずに済むんだろう?
僕の平凡生活を目指した場合、どうしたら…
ここは一つ、反抗的な態度でもとるべき?
(脳内回想中…)
ダメだ!この作戦は却下だ!
だって…“反抗的→面白い→気に入る”とかになるかもしれないし!!
じゃぁ、少しキャラじゃないけど、可愛い子ぶってみたら…?
(脳内回想中…)
…これもダメだよ!僕が言ってるのを想像しただけでも、即NGだけど、その結果もNG!!
“ぶりっ子→可愛い→気に入る”とかになるかもだし!
しかも、この作戦は僕のプライドが許さない!可愛いって何!??
自分で考えたけれど、これもダメ。
…何が良くて何が悪いのか、分かんなくなっちゃった…。
考える作戦が全て、脳内で却下されるんだもん!
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