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ガタガタ不安定なパイプ椅子に座って肩肘をついたまま教師を見る。
この学校入ってからこの人と1体1で見つめ合うのは何回目だろう。
「やったんだな?」
「やってないって。」
「やったんだな?」
「だーから、何もしてないってば。」
「じゃあなんであんなに怯えてたんだ?」
「だから、それは元々同じクラスの…」
「お前の口は言い訳しか言わないな。親からもう少しまともな口を貰えなかったのか?」
いや、元々俺の話聞く気ないじゃん。
生徒指導という名前だけの押し付け。
誰かを悪者にするのがトコトン大好きな学校だ。
やったんだな、やったんだなって俺が一体何をしたんだっての。
こんなに何度も同じ質問をされたら飽きてもくる。
「わかった、お前が正直に言わないなら羽白に聞いてくる。それで羽白が証言したらわかってるな?」
「は?あーそれなら、床に頭つけて謝るよ。」
羽白がそんな嘘なんかつかない。
1言、やってませんって言ってくれればいい話だし。
こんなに手っ取り早いなら最初っからそうしといてもらえばよかった。
もう指導が始まってから30分も過ぎてる事を思い出してため息をつく。
教師が部屋から出て言ったのを見て携帯を取り出し適当に時間を潰す。
悪い事をしてないなら、反省なんてしなくていい。
それが俺のモットーなんです。
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