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大事なもの うらさか
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うらたside
ある日俺は、小さな箱を落としてしまった
それを見た坂田はものすごく怒った
「な、なんで触るの!触らないで…」
「ご、ごめん…でもそんな怒んなくたっていいだろ…」
「怒るよ、大事なものなんだから」
リスナーに貰ったやつかな
それとも、もしかして…
「あー…っと、彼女の…とか?」
自分で聞いたくせに、胸が痛んだ
「そ…そんなわけ、ないじゃん」
「…焦ってるってことは、そうなんだな」
俺は察した。そして自滅した。
こんな事なら、好きにならなきゃよかった
気づいたら俺は、涙を流していた
「あ、え…うらさん…?なんで泣いてるの…?
ごめん、僕、そんなつもりじゃなかったのに…」
「俺が悪いんだ…ごめん、じゃあな」
情けなくて、悔しくて、苦しくて
その場から逃げ出したい俺は立ち去ろうとした
すると、坂田に手を引っ張られ抱き寄せられる
「は…な、なに、坂田…」
「ごめんうらさん…こんなつもりじゃなかった…」
「いいよもう…だから、気にするな…」
「…あのね、この箱…うらさんへのプレゼントなの」
ん…?え?
「俺への…プレ、ゼント…?」
「…はい、これ俺とお揃いのネックレス…」
「な、なんでお揃いの…」
「まだ気づかないの?僕うらさんが好きなんだよ
うらさんも僕のこと、好き…だよね?」
「何だよ、それ…ずるいよ…」
なんで好きって事を気づかれてたのかは分からない
でもきっと…俺が坂田に、甘いから…かな
「うらさん、僕と付き合ってください…」
「ん、もちろん…こんな俺でよければ、お願いします」
俺の…いや、俺らの恋は、まだまだこれからだな
end
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