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「誠さん!!酔い過ぎです!!!」
「……冷てぇ」
バシャっと顔面に水をかけられ、目をこする。
目の前に立っていたのはかなりご立腹の要と、要の後ろに隠れて俺の様子を伺う優の姿だった。
「頭が痛ぇ……」
「当たり前でしょうが!一人で何本飲んでるんですか!」
頭を抑えながら要の指すテーブルを見ると、空き瓶が1、2、3………。わかんねぇや…。
ていうか、さっき紫音だと思ったのは優だったのか。
通りで匂いも柔らかさも何もかも違うわけだ。
「誠さん、紫音は本当に浮気したんですか?やっぱりいくら考えても俺は紫音が浮気するとは思えなくて…」
「そうですよ。あんなに誠さんと麗音くんのことしか考えてないのに、他に目移りするとは思えません」
二人はそう言うが、俺だってそう思っていた。
だけどあんなに証拠揃えられたら、浮気以外どうやって解釈すればいいんだよ…。
「…………酒」
「わわわわ!もう飲まないでください!!」
「飲まねぇと紫音のこと考えちまう…」
今すぐこの手で掻き抱いて、全部無かったことにして、もう外へ出られないように鎖で繋いで、それから…
「寝てください!!そんで明日はちゃんと紫音くんと二人で話してください!!」
「優貸せ。紫音の代わりに抱かせろ…」
「何言ってるんですか!ダメに決まってるでしょうが!」
「じゃあデリヘル呼べ。紫音くらいの身長で、髪が短い奴なら誰でもいい」
「それも立派な浮気じゃないですか!」
「ちげぇだろ。ただの性欲処理だ…」
「紫音くんがホストクラブで他の男に抱かれてもいいって言ってるようなもんですよ?!」
あー、クソ。
要の奴、何言っても説教しやがる…。
「もういい。寝る」
「それでいいです。おやすみなさい」
諦めて目を閉じると、あっという間に意識は夢の中へ飛んでいった。
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