アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕の王子様
-
僕の下手くそな話をゆっくり聞いてくれて、僕を守ってくれると言ってくれた。
付き合うとかそういうのはよく分からないけど、椿輝くんは一緒にいて落ち着く。
ぎゅってするとぎゅって返してくれて、とっても暖かくて優しい匂いがする。
ねこさんと椿輝くんをぎゅってしたままその優しい匂いに顔を埋める。
どんどん眠たくなってきたところでチャイムがなった。
椿輝くんは頭を撫でてくれてまだ寝てていいよって言われてるみたいで、ゆっくりとまぶたを閉じようとした時ドタドタと廊下を走るすごい音がきこえて、保健室の扉がうるさく開けられた。
翠「さぁぁくぅぅらぁぁぁぁ!!!大丈夫!!?????」
凌「ねえ!!きいたよ!!!!大丈夫なの!!??」
沙「あ、翠依〜凌ちゃん!大丈夫だよ!あのね〜椿輝くんが助けてくれたの」
翠「はっっっっっっ!!!凌ちゃん!!この状況はっ!!」
凌「なんてことなの!?王子と沙桜がベットで抱き合ってる…!??」
翠「どおぉぉぉしよぉぉ!凌ちゃぁぁあん!沙桜のハジメテがァァァァ!!尊い!尊いけどぉぉ」
凌「翠依!!!落ち着きなさい!!!気持ちはわかるわ!!どうすればいいの!!??尊さと複雑な気持ちが入り交じっているぅぅぅぅ!!!」
凌ちゃんと翠依がすごく叫んでる。
なんの事だかよく分からないけどなんのことなんだろう?
僕の頭の中に?が沢山浮かんでると僕と寝てた椿輝くんが起き上がる。
ぎゅってしてくれてた椿輝くんが起き上がって少し寂しくなった。
椿「日野崎、九重、ここ保健室だから。静かにしてくれる?あと、2人が言ってるようなことにはなってないから、連れてきて休ませながら話してただけだから」
翠「……ほんとに…?」
椿「ああ」
凌「ほんとにほんと??」
椿「ほんとだってば…ねえ?さくr」
なんか言ってたけど僕にとっては寂しさの方が大きくて椿輝くんの背中に抱きついた。
さっきと同じようにねこさんとサンドした。
椿輝くんは少し驚いたようだった。
椿「沙桜?どうしたの?」
沙「んん……」
椿「寂しくなっちゃった?ちょっと2人と話してただけだよ?」
沙「でも…」
椿輝くんの背中に頭をグリグリする。
椿「さーくら?ほらちょっと力緩めて?」
ちょっと頭を上げて力をゆるめる。
すると脇に手を入れられて向き合うように膝に乗せられる。
椿輝くんは僕の背中に手を回してくれた。
僕と椿輝くんの横にねこさんを座らせる。
椿「これで寂しくない?」
沙「うん……」
翠「えまって、どういう…??え??」
凌「これで何も無いなんて?え?信じられる??」
椿「何も無いとは言ってないよね?」
翠「え??」
椿「俺、沙桜と付き合うことになった」
凌「は?」
椿「な?沙桜?」
沙「うん、椿輝くんは僕の王子様!」
2人「はぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!????」
その2人の声は校内中に響き渡ったとか?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 21