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高校生になりました 8
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「頭パンクしそうです…」
覚えることが多くて頭がパンク寸前の玲依は職員室を目指していた。
場所をしっかり把握していない校内を1人で歩くのは不安でいっぱいだった。
「…ちゃんと辿り着くのでしょうか?」
道が分からなくなって一度足を止めれば、
カサッと音を立てて、近くにあった観葉植物が揺れるのがを目にした。
「そこに誰かいらっしゃるのですか?」
思い切って声を掛けてみる。
「可愛すぐる!!」
何故だか幸せそうに微笑む人がひょこりと出てきた。
制服を着ていることからここの生徒だと言う事だけがわかる。
「あの、職員室の場所を教えていただけないでしょうか?」
「この小動物男子が転入生なんて!?総受けフラグ!!」
「…あの?」
僕の声はこの人には聞こえていないようで無視される。
頑張って声掛けたのに…
気を取り直して再度話しかけるも結果は同じ。
僕は諦めて1人で再び、冒険もとい、職員室探しを再開しようと一歩踏み出す。
「おっと!そこの転入生君!!職員室まで一緒に行ってあげるよ!」
「…本当ですか?」
ちゃんと声届いていたことにびっくりして目を大きく見開くも、
そんなことはお構いなしに彼に手を引かれた。
そのまま引きずられるように連れて行かれる。
「さぁ、行こう!総受けを目指して!!」
「僕が行きたいのは職員室ですよ?」
「まぁまぁ~いいのだよ!いざ職員室へ!」
「…?」
よくわからないことばかり言う人だが、どうやら職員室には送り届けてくれるらしい。
「生で見れる!先生×転入生の絡みをっ!!」
さっきから興奮気味の彼。
本当にこの人で大丈夫か心配になってきてしまった。
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