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「2人とも、今日は疲れたでしょ? もう寝よっか。ね?」
「ねぇ朝比奈。 晴と一緒に寝ていい?」
「もちろんいいよ。 どっちの部屋で寝る?」
一応、緋色と晴の部屋は個々に用意した。
ケンカしたときとかね、気まずいし…
まぁあまり使われることは無さそうだ。
「ボク、一人で寝る。 ヒロ君と寝ない」
晴はそう言って俺に抱きついてきた。
緋色じゃなくて
俺に。
「晴、何で?」
「疲れたもんな。 お部屋行こうね?」
俺の腕の中にある晴の頭を撫でながら、
俺に眼を飛ばす緋色に あとで。と口パクし、
そのまま晴の部屋に連れて行った。
「せんせ、ヒロ君無理してるかな?」
「そんなことないよ。 緋色も嬉しいって。ね?」
「ごめんね、ボク、はぁっ… はぁっ…わが、ままで…」
「晴、何にも考えないでいいよ。 ほら、目、閉じて?」
ごめん。と呟いてくまを抱きしめる晴の頭を、
大丈夫だよ。と撫でながら、酸素チューブをつけて、眠りにつくまで見守った。
晴は何を心配してるのか…
俺だって緋色だって、晴が好きだから一緒に居るって言うのに。
家族になったっていうのに…
さっき緋色が泣いていたから?
あれは嬉し涙だけど、晴には区別がつかなかったかな?
「朝比奈、晴寝た?」
あっ俺も“朝比奈”だっけ?と言う緋色に、
朝比奈でいいよ。と言って、寝たことを伝えた。
「晴、俺が居なくても眠れるんだ。 俺は晴の隣で寝たいのに」
「まだ晴も混乱してるんだよ。 明日話してみない? ちゃんと、誤解解こう?」
「うん。 って言うかね、さっき俺、朝比奈に嫉妬してたから。 抱きつかれないで、マジで」
「はいはい。ごめんね」
可愛い。と笑いがこぼれるのを必死に抑えながら、
ごめんごめんと頭を撫でると、一瞬で振り払われた。
速っ!
「朝比奈、俺も寝る。 晴の顔見てからでいいよね?」
「いいよ、 おやすみ」
緋色にまた明日。と手をひらひらさせ、
俺もソファーに横になった。
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