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予感
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目が覚める。
辺りを見渡すと白い壁が広がっていて、ドアと窓とベッド以外なにもない。
どうやら家に運ばれたらしい。
ベッドから起き上がり、ふと窓を見る。
窓から見える景色は真っ暗で、夜を示していた。
長いこと眠っていたからなのか、ヤっていたからなのか、体のあちこちが痛む。
(そういえば、叶多はどこに行ったんだろう)
いつもなら、蓮さんか叶多が近くにいたのに。
不安になりながらも、ドアに手を掛ける。
開こうとしたら、外の方から押された。
その拍子に瑠璃はバランスを崩して倒れてしまう。
「瑠璃!ごめん、大丈夫だった?」
驚いたように目を見開きながら叶多が駆け寄ってくる。
「大丈夫だよ」
と言うと叶多は安心したように息を吐く。
「瑠璃、俺、瑠璃に話さないといけないことが…」
「ねね!叶多、今日のご飯はなにかな?」
嫌な予感がした。
とってもとっても嫌な予感。
だからとっさに話を反らしてしまった。
もう一人になりたくない。
一人はさみしい。
「…そうだね、蓮に聞いてみようか…」
どうやら叶多も今は聞いてくれないと感じたのか、諦めて適当に振った話題に合わせてくれた。
ごめんね、叶多。
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