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あーちゃんの噂 2
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「えーと…お取り込み中?」
後ろから声がする。
この声は…
「あーちゃん!!」
噂の張本人、あーちゃんがいた。
噂をしていた子達は一斉に体を強ばらせた。
「仲良くしてる所悪いんだけど、しのぶと東雲ってやろー借りてくな。」
そう言ってくるりと後ろを向き、付いてこいと言うように勝手に歩き始める。
「あ、あーちゃん。待って!」
僕はそらくんを連れてあーちゃんの背中を追いかけた。
***
あーちゃんが僕達を連れてきたのは生徒会室だった。
「あーちゃん、ここ入っていいの?」
「おぅ、許可は貰ってるから。」
ガラッと扉を開ける。
その先にいたのは涼さんだった。
「やぁ、久しぶり。しのぶくん。」
相変わらず涼さんはキラキラでかっこいい。
「こんにちは。」
「ところでしのぶくん、後ろの彼は誰なのかな?」
涼さんはそらくんの事を言っているのだろう。
「しのぶっちの友だちの東雲 空太っす。」
ペコリとそらくんが頭を下げる。
そういえば何であーちゃんは僕達をここに連れてきたのだろうか。
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