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デート 5
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観覧車に乗り込むと涼さんはずっと外の風景ばかりを見て楽しんでいる。
向かいに座っている俺には視線を向けようとしない。
せっかく個室に2人きりだと言うのに。
…いや、いつもと変わらないか。
涼さんにロマンチックな展開を期待した自分が馬鹿だった。
涼さんに受け身になってはだめだ。
攻め込まなければ。
「涼さん。」
俺が涼さんのいる方に移動すればぐらりと傾く。
「な、なに…?」
それでも涼さんの視線は窓の外。
なんにもないような顔をする涼さん。
でも耳は赤く染まっていた。
照れてるな。
「涼さん、さっき寝てる俺に何しようとしてたの?」
「!?」
可愛い。
聞かれたくないことを聞かれたからか、体がビクッと跳ねた。
「いわなきゃ、だめ?」
「うん、教えて?」
涼さんの肩はカタカタと震え、下唇を噛み締める。
俺に怒られるとでも思っているのか、そんなに怯えなくているいのに。
「キス、しようとした。」
やっぱり。
「何でキスしようとしたの?」
言わせたい、涼さんに。
俺から言ってもいいんだけど、やっぱり好きな子から告白されてみたいじゃん?
「す…」
「す?」
「好きだから…空太くんのこと。」
「俺も好きだよ、涼さんの事。」
俺は震える涼さんの唇にキスをした。
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