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転校生
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「天宝院翔(てんぽういんしょう)です。
家の都合でこの学校に来ました。今日からよろしくおねがいします。」
ふーん。
なんか天宝院って金持ちっぽい名字だな
なんか、外見も品があるというかなんというか
でもあんま気が合わなそう
「あー、じゃあ天宝院の席は中嶌の隣で」
中嶌くん可哀想に...
すげぇ嫌そうな顔してる
中嶌くんはクラスのなかで、明るい金髪にピアスをつけた不良のような外見の人なので、誰かと一緒にいるところをあまり見たことがない
でも、ちゃんと授業もでるし、提出物も出すのでいい子だとは思う。
「あ、よろしくおねがいします。中嶌くん」
「...あぁ。」
ほら、やっぱりいい子
ちゃんと返事してあげてる
あとで話しかけてみよーっと
「天宝院は後で誰かに聞いて職員室に来い。はい、これで終わり。もう俺は戻ります!」
この担任相変わらず適当
担任の名前は沿道朝毅(えんどうともき)
最初名前を見た時「えんどうあさき」だと思ってた
あさき先生かー、とか思ってたら朝毅だった。
陽生も同じく、なんて読むのか分からなかったようで、朝毅、と聞いた時、頼朝と同じ読み方するんだなーとか言ってた
いやいや、頼朝ってだれw
って言ったらすげぇバカにされた
その事を蛍に言ったら、蛍にもバカにされた
担任が出ていったあと、何故か天宝院くんが俺たちに近づいてきた
え、とか思っていたら天宝院くんに話しかけられた
「あの、あなた達のお名前は...?」
「...沖口陽生。」
「...日比谷和でーす。」
「沖口くんに、日比谷くん。あの、僕を職員室まで連れていってくれませんか?」
えー、やだなぁ...
そう思っていると陽生が何かを感じ取ったようで陽生が引き受けてくれた
「蛍ー!」
「あ、和。おはよう。」
「おはよっ!あのさ、転校生くんのこと、どう思う?」
「どう思うって...あんま好きじゃないかなぁ...」
確か、蛍の言う話では昔転校生くんのような奴にいじられてたらしい
「ねえねえ、俺が転校生くんと仲良くしてたら嫌いになる?」
「うーん。嫌いにはならないけど...あんま近づきたくないかなぁ...」
蛍に近づいてもらえないのは辛い...
やっぱ距離を置いた方がいいかな
と思っていたのに
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