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りょう
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「じゃあ、俺帰るな」
「ありがとうございました。恋人らしいことできなくてすみませんでした。これからも友達としてよろしくお願いします」
「うん。じゃあな」
玄関を出た瞬間どっと涙が流れてきた。
ほんとは好きやったんやけどなー。でも付き合って一緒にいたときに俺を通してそらを見てるみたいやった。なにをしてもそらと比べられてたんやろうか。ずっと依存してたから忘れようと思って試しに付き合ったみたいな感じが目でわかった。
「ちょっとは楽しかったんやけどなー」
震えた声で言った。
涙も治ったし帰ろとしたとき
「待ってください」
後ろから声が聞こえた。あの子供や。ずっとぼーとしてて話の状況わかってないみたいな感じのやつやった。
「なんや」
「あの、綺麗でした。すごく。おれ三上先生のことが好きだったんです。でも貴方を見た瞬間ほんとうに美しいと思ったんです。」
聞くところによると、三上先生を脅して付き合おうと思ってたけど、俺を見てどうでもよくなったらしい。
「なんやねん。俺はお前には興味ないで」
「だったら興味を持たせるまでです。」
「は?」
いきない変なこと言って、誰かに電話し始めたかと思ったら1分後マンションの下にランボルギーニが止まっるのが見えた。そしたら強そうな男が俺を抱えて車まで乗せられてしまった。
抵抗しようとしたけど強すぎてなんもできひんかったし叫ぼうとしたらガムテープまで持ってたわ。あきらか拉致やんこんなん。でも今の俺にはどうでもよかった。願わくばまさとのことを忘れたい。そう思う一新でいっぱいだった。
車に乗せられて、20分くらいで、大豪邸についた。
「なんなんここ?」
「ここは俺の家です。」
表札にでっかく鈴川って書いてあるわ。にしてもこんなん大きなすぎて落ち着かへんやろ。
中に入ってもどっかの王宮みたいに広くて緊張する。
どっかの部屋に連れていかれてベッドに降ろされる。部屋まで大きくて真ん中にどーんってベッドが置いてある。ふかふかで高そうなやつや。
「ちょっと強引かもしれないけど」
「?」
どういう意味か考えているとカチャと音が聞こえたので下を見た。
ん?なんだこれ?手枷?え?今の状況よく考えんくでてもやばいやん。どうしよう。頭がいっぱいになってたら急に視界を遮られた。目隠しまでされたんや。
「なぁ、やめてぇや」
「いやです。好きになるまで返しません。」
なに言ってんねん。ほんま怖いわ。まさとのときも強引やったけど罪悪感が少しあったんやと思う。でも今回は違う。こわい
「浅はかな理由かもしれないけれど好きなんです」
失恋したからか、嬉しくないこともない。でも早く家に帰りたいと思った。
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