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「......ってこと」
仕方なく全てを話すと、凌真は納得したようにうなづいく。
「なるほどねー。ここ数日落ち着きがなかったのはそういうことか」
「うるさい」
ちなみに瑞希は凌真の姿を見るなり、「仕事してきます!」とか言って逃げていった。後で覚えてろよ。
恥ずかしさで不機嫌な俺に、凌真はため息をつく。
「修弥がするべきなのは、身体の準備じゃなくて心の準備だと思うけど?」
「え?」
意味がわからなくて首を傾げれば、凌真は俺に耳打ちしてくる。
「身体のことなんて兄貴に任せちゃえばいいじゃん。あの変態のことだから、修弥のお尻なら喜んで洗ってくれると思うけど」
「はっ!?」
「兄貴のテクニックやばいらしいから、覚悟しといた方がいいよ?あの人、少しS入ってるし」
「な、なななっ」
顔を真っ赤にして動揺する俺。それを見た凌真はずいぶん楽しそうだ。楽しそうに口を釣り上げるのは、兄の賢斗にそっくりだった。
「まぁ、最初だから優しくしてくれるんじゃない?多分だけど」
「......っ。もういい!仕事する!」
限界だった俺は凌真を睨みつけてその場を後にする。そのときに俺の背中に「がんばー」という言葉が投げかけられたけど、俺はそれを無視した。
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