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俺は薬品や器具の整理を任され、高杉本人はデスクに向かってパソコンで作業をしている。
文句を垂れながら作業する俺に、高杉が話しかけてきた。
「で、何かあったわけ?」
「は?」
あまりに突然すぎて目を瞬かせると、高杉はイラついたような声を出す。
「は?って何?君みたいなクソガキをわざわざ心配してあげたんだけど?」
「え、いや、何で?お前そんなガラじゃないだろ」
「先生と呼びなよ。ほんっと、生意気なガキ」
カタカタと素早くキーボードを打って、作業が終わったのか高杉は俺の方へ向き直す。
「このまま俺の授業を真面目に聞かないのも困るし、悩みがあるなら聞いてやるって言ってんの」
脚を組んで俺を見つめるその姿は横暴で、でもやっぱり高杉は綺麗だった。その綺麗さに魅せられて、俺の口は勝手に動き出す。
「あ......友達......に嘘ついてたのがバレて避けられてて......」
「友達?皇凌真のこと?」
「いや......別の」
俺がそう言うと、高杉は意外そうに目を見開いてからニヤリと笑う。
「へー、君、皇以外の友達いたんだ」
「......っ!バカにしてんのか!?」
「あー、いちいちムキになって面倒くさい。だから友達出来ないんだよ」
「お前だって友達いなさそうなくせに!!」
からかってくる高杉にムカついて、こいつが教師だということも忘れて、俺は怒鳴り散らす。そんな俺に高杉はため息をつきながら、布を投げてきた。
「次、棚拭いて。話しながらでもそれくらい出来るでしょ?」
「ーーーっ!」
本当腹たつ!!
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