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料理を食べ終わって、満足したお腹をさすってくつろいでいたら、洗い物をする賢斗にどこかへ出かけるか、ここでゆっくりするかと聞かれた。
元々外に出るほうではないから、家にいたいと言ったはいいが......今のこの状況は良くない。
「......おい」
「ん?どうした?」
「どうしたじゃない!何だよこの状況!真っ昼間から盛るな、この馬鹿!!」
この別荘も結構大きくて、家の中を案内してやると言われ付いて行ったら、一番最初に入った部屋のベッドに押し倒された。
絶対確信犯だ......!
その証拠に、悪びれもせずに首筋に口を這わせてきた。
俺がビクッと身体を震わせても、何度も何度も吸い付いてくる。
「んー......だってよー、十五歳最後のお前を抱けなかったからよー」
「何が十五歳最後の俺だ!そんなの変わらない!」
「いや、その時のお前はその時にしかいない」
真顔でそんな馬鹿なこと言って恥ずかしくないんだろうか。
昨日の俺も今日の俺も変わらない。
それなのにこいつは違うと言う。
「俺は全部のお前が欲しい」
そうやって俺の全部が欲しいと言う。
本当に馬鹿でアホで、けどどうしようもなく嬉しくて.......好きだ。
「んむっ......ん」
「はぁ......修弥......」
歯も磨かないまましたクリームの味がするキスは甘くて、頭が蕩けそうになる。
甘くて、美味しくて、ずっとしていたい......。
......なんて、ついつい流されるところだったけど、賢斗が俺の服に手をかけたところで、俺は理性を取り戻す。
俺は何とか賢斗を押しやって、賢斗の唇から逃れた。
「ちょっ、待って!待てって!せめてシャワー!」
「あ?良いだろ別に、お前臭くないし」
途中で中断したから少しだけ眉を寄せる賢斗。
ちょっと怖いけど、ここで引く俺じゃない。
「そういう問題じゃなくて......その......後ろとか......いろいろあるだろ!」
「さっきトイレ長かったの、準備してたんじゃねえのか?」
「なっ......!」
「声漏れてたぞ」
確かに今日はきっとするんだろうなって思って、一応トイレで綺麗にした。
したけど......
「そ、そんなはずない!ちゃんと抑えて......っ」
焦った俺はついボロを出してしまう。
賢斗は案の定、口端をつり上げた。
「へえ......やっぱりか。さすがの俺も、トイレ前で聞き耳立てるほど変態じゃねえよ」
「お前!騙したな!」
「騙されるお前が悪い」
意地悪くそう言い放った賢斗が、俺の首に強く吸い付いた。鈍い痛みの正体は、見なくても分かる。
そこを満足げに眺めた賢斗は、ニッコリと微笑んだ。
「まだまだ時間あるし、たーっぷり可愛がってやるよ。なんせ今日は修弥の誕生日だからな」
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