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《可愛いという罪》2
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「友希と一緒に寝たい」
「はあ?なに言うてんの」
「な!なんもせんから!」
「いや、そういうこととちゃうし」
あは、って半ば呆れられながら下から僕を見上げてくる。
あ、どうしよ、メチャ可愛い。
ぎゅーって友希を抱き締めて、肩に顔を埋めて、
「今日は友希と一緒やないと寝られへん!」
「はー??子供やあるまいし、ほんま何を言い出すん」
「子供でいい!」
あかん。僕最近、友希の前やとどんどん幼児化してる気がする…。
いつか友希に呆れられる日が来てまうかもしらん、このままやと。
でも、
「ぎゅーってして寝るだけ!それだけ!」
「…悟」
「え、なん?」
にょきと友希の手が伸びてきた。うわ、怒られるっ
「ほんまにもう」
「ひゃ?」
「ちゃんと寝るんやで?」
伸びてきた小さな手は僕の頬にたどり着くとその皮フをびろんと横に引っ張った。
怒ったふりしてるけど、言葉は裏腹で、いつもの優しい友希。
「寝る!やたっ」
「ふふっ」
さて、と立ち上がりテーブルの上を片付け始める友希の手伝いをして、リビングの灯りを消し、手を繋いで寝室へ。
ホンマは外で手を繋いで歩きたい。
でもそれは出来んことやから。
男同士とか、そんなんはどうでもいい、僕は。でも、友希はどう思ってるかわからんし、僕は少なくとも普通の人では無いから、手を繋いで歩くことできっと、友希に迷惑をかけてしまう。
それが一番嫌だから。
友希がイヤな想いをするのが、何よりも耐えられへんから。
だから家の中では必要以上に友希にくっ付いてしまうねんな。
まあ、ただ単に僕が友希に触れたいだけってのもほんとやけど(笑)
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