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Kissing under the mistletoe(期間限定公開)
宿り木の下で8※
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暁の指先が、まるで壊れ物を扱うように、そっと優しく唇をなぞる。雅紀は静かに目を閉じた。
周りが見えないと他の感覚が研ぎ澄まされる。近づく暁の温もり。ひそやかな息遣い。そして煙草の匂いが微かに混じったコロンの香り。頬を包み込む暁の大きな手の感触。
啄むように唇が触れた。繊細で優しいキス。愛しい気持ちが少しずつ膨れ上がってきて、せつないくらいに胸が高まる。
とん……と優しく促されて、雅紀はそろそろと唇を開いた。混じり合う吐息が熱い。しっとりと押し包むような口づけ。熱い舌が触れ合って柔らかく絡み合う。
「……ん……ぅ……んぅ……」
繋がる熱と熱が境界を失っていく。鼻から漏れでる自分の吐息がどんどん甘さを増していく。
もう幾度となく暁と交わしたキスは、1度として同じものはなかった。重ねる度にまるで初めて交わす口づけのようで、新鮮な驚きと悦びに、心も身体も満たされていく。
キスが深まるにつれ、ソファーに沈みこんでいく雅紀の身体を、潰さないようにして肌を重ね合う。雅紀と素肌を合わせる、この滑らかな感触が大好きだ。ひんやりと冷えた肌が徐々に熱を帯びて、互いの熱を与え合うように、しっとりとひとつの温もりになっていく。
……ああ……あったけぇな……すべすべして気持ちいい……く~癖になりそうだぜ……。
うっすらと目を開けてみると、雅紀は目元を薄紅色に染めて、長い睫毛をふるふるさせていた。悦びを感じている時の雅紀の表情に、普段とは違う色気と愛らしさが滲む。自分とのキスで艶を増していく恋人が、愛おしくて可愛くて仕方がない。
キスを解くと、雅紀がうっとりと目を開けた。潤みきった瞳にたしかな情欲をたたえている。
「キスだけで、感じちまった?」
含み笑いの暁の問いかけに、雅紀は恥ずかしそうに目を逸らして
「……っ。暁さ……の、いじわる……っ」
……ん~。その顔、最高っ。食べちまいたくなるぜ。
暁はふふっと笑うと、もう1度甘い果実のような雅紀の唇の感触を楽しんでから、顔をあげた。
見下ろす雅紀の白い肌は、うっすらと桜色に染まっている。小さな胸の尖りが、既にほんのり熟れてつんと突き出ていた。
暁はごくりと唾を飲み込むと、おもむろに雅紀の胸に顔を埋めた。指先でちょんちょんとつつくと、ぁっ……と掠れた声をあげて、雅紀の身体がぴくぴく震える。
「……可愛いな……ここ」
わざと息がかかるように、すぐ近くで囁いてみる。
「……や……ぁ」
震えながら手で顔を隠す雅紀を、上目遣いで見つめながら、小さな尖りを舌先でつついた。
「……ぁ……っん……」
耳を擽る甘やかな声が、高まりかけた情欲を煽る。暁は熱い吐息を漏らしながら、快感の粒にむしゃぶりついた。
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