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瞑っていた目を開けると、今まで黙っていた金城くんが、その人の手首を掴んで睨んでいた。
「 お前、いい加減にしろ」
金城くんのいつもより低い声が教室中に響く。
騒がしかった教室が一瞬にしてシンッとする。
「 なっ何?金城には関係ないよねー?」
「 いや、関係ある」
「 はぁ?何言ってんの?
僕は叶瀬と話してるんだけど!離してよ!!」
その人と金城くんがお互い睨み合って、僕はどうしたらいいのか分からなくて小さく縮こまる。
すると、教室の扉がガラガラっと開いた。
「 みんなおはよー!っておいなんだこの空気は」
と呑気に入ってきたのは担任の近藤先生だった。
先生はすぐに異変に気づき教室内を見渡し、こちらを見た。
「 おいおい朝から元気だなーお前ら、喧嘩か?」
先生がこちらに歩いてくる。
「 せっ先生!僕、何もしてないのに急に金城くんが!」
泣きそうな顔を作りながら先生に助けを求めるその人を見て、さっきまでの態度とはあまりに違っていて驚く。
先生は交互に2人を見たあと、んーと唸る。
そして二人に挟まれて縮こまる僕の存在に気づいた。
「 お、叶瀬。今のこの状況ちょっと説明しろ」
「 ぁ、、えっと」
と僕は話し出した。
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