アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
33
-
金城くんと、谷戸くん?が言い合いをしているのを何も言えずにただただ見ている事しか出来ない。
そもそもの原因は僕なのに、いつの間にか金城くんを巻き込んでしまった。
話に入ろうとするけれど、谷戸くんの大きな声が怖くてうまく話せない。
荒らげた声はお母さんを思い出すから怖いんだ。
先生が間に入ってくれて一旦言い合いは終わったもののピリピリとした空気でとても居心地が悪い。
席についた谷戸くんがずっとこちらを睨んでいる。
┈┈どうしよう。
「 気にすんな。」
突然後ろから聞こえた声に驚いた。
声の主は金城くんだ。
「 わざとじゃなかったんだろ?
叶瀬は悪くないから、気にしないでいい。
あいつ中学ん時からあーいう奴なんだよ。」
「 ┈┈ありがと。金城くん。」
何も話していないのに、わざとじゃない事を分かってくれて、僕の事を庇ってくれて、金城くんは本当に優しい人だなと思う。
本当に、金城くんがいてくれてよかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
35 / 42