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27 ※R18
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「っ嫌だ!!」
夕日の差し込む寝室。
落ち着く場所だった俺の部屋が、恐怖で埋め尽くされていく。
奏英は俺が好きだと言った。
だから、こんな無理やりはしないとどこかで思っていた。奏英は優しいフリが得意だったから、油断してたんだ。何を言っても、何をしても、結局は許してくれると思って……。
「くそ、やめろって…!」
高校時代、色んな生徒を殴ってきた自慢の腕は、奏英に一切届かなかった。縛られて長らく使わなかったせいか力が弱まり、奏英に片手で一纏めにされるとなす術もなく、服の裾を捲り上げられる。
外から帰ってきたばかりだからか、腹に触れた奏英の手は驚くほど冷たかった。その冷たさに体をビクつかせていると、肌を温めるように奏英が唇を近づけ、そっと舌を這わせる。
”セックス”という言葉が、頭の中を渦巻く。
「っ、嫌だ、ごめん、ごめ、許して…!」
奏英は何も答えない。
その代わり、俺の腕を掴む手が強くなり、痛みが走った。それはまるで、許さないと言っているようだった。
忘れかけていた恐怖が蘇り、首筋を汗が伝う。
調子に乗ったからだと、誰かが嘲笑う。
手も足も自由なんだ。
足で蹴飛ばして、ナイフを奪って、奏英を殺せばいいじゃないか。
でも…、…。
「っ、触ん、な…!」
突然下半身に刺激が走る。
見ると、奏英が俺の萎えた自身に手をやり、片手で擦り上げた。親指で先端をいじられ、全体を刺激されると、そこが立ち上がるのはそう遅くなかった。太腿がピクリと痙攣し、勝手に息が荒くなる。
……しばらく抜いていないせいで、ムカつくが、気持ちいい。
「ぁ、か…奏英…っ、…」
はぁ、と息が漏れ、抵抗はもはやしていなかった。
触っているのは奏英なのに、萎える気配は全くない。先端をしつこく弄られると、連続して快感が走り、腰が跳ねる。
しかし、奏英はもうすぐイくというところで自身から手を離してしまった。
「え……、ぁ……」
なんでやめるんだ。
いや、やめてって言ったのは俺だ。
でも……。
なんて言っていいかわからず、目をそらすことしかできない。
すると、奏英の乾いたような笑い声が響いて、弾かれたように顔を上げた。
「侑太郎は本当に面白いね。嫌だって言いながら、気持ちいいって顔してた」
「っ……んなの、仕方ないだろ」
「そうだね、侑太郎は、気持ちいいこと大好きだもんね」
なんでそうなる、と反論する暇もなく、奏英の空いた右手が俺の後孔へ伸びた。
俺の先走りと奏英の唾液で濡れたそこは、キツイながらもゆっくりと、奏英の人差し指を飲み込んでいく。
「ひ、うそ、うそだろ……!」
ゲイがそこを使って行為に及ぶことは知っていた。しかし、まさか自分がその立場になるとはこんな状況になっても信じられず、嘘だと呟き続けることしかできない。
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