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イヤホン騒動 3
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「お話し聞けない子にはあげません!」
「いやぁ、お話しなら聞くから返して!!」
「じゃあ話し終わったらね。まずに椅子に座りなさい」
「むぅ」
春輝さんは意地悪です!
僕は渋々椅子に春輝さんの座っている正面の椅子に座った。
「…大人気ない」
「さっきまで俺が玲依を呼んでたことに気づいてた?」
僕は春輝さんの問いにフルフルと横に振った。
「玲依君の肩をトントンした後に話し掛けてたの聞こえてましたか?」
桜さんの問いかけに僕は再度首をフルフル振った。
やっぱり何か話していたのですね…
「ごめんなさい…聞こえてなかったです」
「…玲依。人の話しを聞けない人にはこれはあげられない。でも、もしちゃんと話しが聞けるいい子なら返してあげる。玲依ならできるよね?」
春輝さんは珍しく真面目な顔で僕を見てそう言った。
「はい…ごめんなさい」
僕はいけない子になんてなりたくない。
春輝さん達に迷惑をかけたくない。
「反省したのならよし!はい、乱暴してごめんね」
「春樹さんは悪くないです!」
「玲依君はいい子ですね。…春輝はもうちょっと大人になれ」
「俺は立派な大人だ!」
「どの口が言う…」
何やら桜さんが不機嫌なようですが…
やはり、僕が原因なのでしょうか?
「…ごめんなさい」
「玲依君が悪いわけじゃないから安心していいですよ」
桜さんは頭をなでなでしては僕にそう言った。
どうやら勘違いのよう安心して頬が緩んだ。
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