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「永久、入れる?」
「‥うん」
「大丈夫か?風呂ん中で倒れたら困るから俺も一緒に入る」
「っ!おい待て!」
「ん?」
ん?じゃねーよ。
俺を抱き上げるなこの野郎。
「1人で入れるから降ろせ」
「‥」
「‥なに?悪いけど流石に今日はできないよ?」
「しないよアホ」
「アホって言うなバカ」
ゆっくりした動きでベッドに俺を降ろした稔さんはそのままふわりと抱き締める。
「‥なに?」
「うん‥ちょっと、心配したから。少しこうさせて?」
疑問系。
駄目って言ったって離さないくせに‥
「稔さん‥風邪移るよ」
「それで永久が治るならいいよ」
「‥それでアンタが風邪引いたら俺はよくない」
「‥永久さ、気付いてないんだろうけど。本当に全く‥はあ‥」
「‥なんだよ」
溜め息なんか吐いて。
変な事言ったか?
「口悪いくせに優しさが隠し切れてない残念な奴だな」
イラッとくる。
残念ってなんだ残念って。
大体優しくしたつもりなんかないし‥
「残念じゃねえよ」
「浮気はするなよ?」
「いや話し噛み合ってないんですけど‥つか付き合ってねーし」
「素直じゃない。」
「事実だ」
「可愛くない。さっさと風呂入って寝ろクソガキ」
「アンタがっ!」
「俺が‥なに?」
ニヤリと。
既に離れた腕を見せつけるように手をあげる。
教師のクセに食えない奴だ、本当に。
「何でもねーよっ」
「そう?」
立ち上がって逃げるように脱衣所へ入った。
言える訳ない。
アンタが俺を抱き締めてたから動けなかったんだろなんて‥。
言える訳ない。
だって俺を抱き締めるアンタを振り払う事なんて、できないから。
「はあ‥」
自分の肩を抱いてしゃがみ込む
付き合ってない。
自分で言った言葉が自分の胸を刺してズキズキ痛かった
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