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target4-10.二度目
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抵抗するも結局前回のように呪術をかけたネクタイで縛られ、ワイシャツのボタンを外された。
胸の突起を摘まみ、ぞくりとした感覚が颯都の背筋を撫ぜる。
「ッ…!」
声を噛み殺し、颯都は益々璃空を睨み付ける。
それを受け、笑みを浮かべながらも璃空は、しなやかな筋肉のついた身体に手を滑らせる。
「俺が何故、こんな事をするか分かるか?」
「はっ…分かりたくもねぇ」
すると璃空は、颯都の後頭部を引き寄せ、首筋を舐めると抜き出した牙を突き立てた。
「くっ、ぁ…!」
快感が突き抜け、体中を巡り出す前に逃れようとするが、頭を固定されていて逃れられない。
せめてもの抵抗に身を捩るが、更に頭を抱え込まれ牙が深く突き刺さった。
「っつ、あ!…ッん…!」
思わず上げてしまった声には、快感の色があった。
頬が熱を帯び、身体を巡る感覚に唇を噛み締めて堪える事しか出来ない。
苛立ちから噛み締める力が強まり、唇が切れて血が滲んだ。
血を啜られる時間が、長く感じた。
颯都は早く終われ…と繰り返し心の中で唱えた。
牙が抜かれた瞬間、急所を蹴り上げようと脚を振り上げたが、体重を掛けて抑え込まれた。
更に脱出困難な状況になってきた事に颯都は舌打ちする。
璃空は嫌な笑みを浮かべると、颯都の股間に膝で刺激し始めた。
「止めろ…ッ!!」
強く怒りを込めて睨む颯都だが、まだ息が荒く頬も赤い。
「そういう顔は、誘ってるとしか思えないな」
「んな訳ねぇだろ…!」
「ほう…?」
会話をしながらも、璃空は膝で刺激するのを止めようとしない。
「お前にはいつも逃げられるからな…けど今回は、逃がさない」
璃空は宣言すると、颯都のズボンのベルトを外しに掛かった。
隙を見てどうにか逃げようと機会を窺っていた颯都もこれには焦る。
抜け出そうと暴れるが、血を吸われた後でどうにも本来の力が出せない。
足蹴して防ごうとした足首を掴んで割り開かれ、トランクスを下ろされる。
半立ちになっている陰茎が露わになり、目を見開いて顔をしかめる颯都を見つめてフッと嗤う。
「案外、無理矢理犯されるのが好きなんじゃないか?」
颯都は一気に羞恥と憤怒で真っ赤に目尻を染め、鋭い目線で璃空を睨みつける。
「有り得ねぇよ」
「…どうだかな」
「…っん……は…、」
璃空が陰茎を上下に擦る度、颯都の唇から抑え切れない熱い吐息が漏れる。
伏せられた長い睫毛が悩ましげに揺れ、欲情を掻き立てた。
「感じているんだろう?」
「う、るせ……ッ感じて、ねぇ…!」
快感に堪えて、悟られまいと睨んでくる剣の尖った眼。
その眼に自分しか映っていない事に、支配欲が歓喜の声を上げる。
全身から色気を漂わせる颯都を観察しながら、手を動かすスピードを速める。
余裕を奪われ、追い詰められていく。
それも、嫌いな男に。
強い屈辱感とは裏腹に、熱は高ぶっていく。
声を必死に抑えながら、刺激に堪え兼ねて白濁が吐き出された。
次に璃空を睨んだ時、双眸には赤く冷たい怒りの感情が見えた。
黙したまま刺すような視線を放つ赤い眼を、璃空は美しいと思った。
颯都の醸し出す雰囲気が、見せる表情が、傲慢な欲望を刺激してくる。
そうして、危険な魅力に嵌っていく。
しかし、それでいい。
この男さえ手に入れば。
陵辱されても、余裕を感じさせる颯都。
その余裕をどう切り崩してやろうか。
璃空は愉悦を口元に浮かばせながら、欲望の赴くままに手を伸ばした。
後肛の入口へ指を運ぶと、僅かに颯都の肩が震えた。
「触んな、変態野郎…ッ」
嫌悪感に端整な顔を歪ませ拒絶する颯都。
璃空は、颯都が吐き出した白濁を指に絡めて見せつける。
「前此処に、俺のを受け入れたのを忘れたか?
まぁ忘れても…すぐに思い出させてやる」
言葉とほぼ同時に、窄んだ窮屈な後肛に骨ばった指が無理矢理侵入してくる。
「……ッ!!」
痛みと共に訪れるおぞましい感覚に、身体が硬直した。
(嘘だ。二度もこんな奴に…)
(悪夢だ。そうに違いない)
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