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意地っ張り1
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「ん、そな、た?」
「あ、優汰起きた?」
「うん、今何時?」
「えーと、9時ちょっと前だよ」
「朝ごはん、食べてないよね…お腹空いたでしょ?」
あー、そう言えば食べてない
「うん、食べてないよ。でもお腹は空いてないかも」
「だめだよ、添那汰ちゃんと食べなきゃ」
意外とそういうの気にするんだ…
朝ごはんか…
食べること少なかったなぁ
売りをしてたときは、基本的にそんな時間なかったし、真琴さんはコーヒーだけだし
特に食べるって習慣が無かったからなぁ
「郁、呼ぶ。なんか作って貰おう?」
郁さん大変だなぁ
「いいよ、僕が作る」
「ダメ、怪我したら…」
「そこまで不器用じゃないよっ?!それにパン焼いてスープとサラダ作るだけだから大丈夫だって」
料理下手だと思われてるのかな…
「…わかった、気をつけて?」
「うん」
優汰が膝からどいてキッチンへ向かう
さっき言ったメニューを2人分
あまり時間がかからず作り終わった
テーブルに出来たものを運ぶ
「優汰出来たよ」
「…添那汰、俺この後仕事に行ってくるからいないけど大丈夫?」
「大丈夫、食べよう?」
そう言って食べ始めたが…
「誰か来ても出るなよ?」
「うん」
「外にも出るな」
「パスワード分かんないから出られないよ」
「バルコニーにもだ」
「わかってるよ」
「それから…」
「まだあるの?!もう、出られないんだから何もおきないって、大丈夫だから!」
心配なのか何なのか、もう話が長いよ
「……それならいいけど、絶対ここから出ないでね」
「うん」
遅い朝食を食べ終わって、優汰が準備を始めると
ピーンポーン
「誰か来た…誰だろ、はーい」
「添那汰っ!ダメだって言っただろ?!」
「えっ?だって優汰いるし…」
「それでもダメ!」
「わかった…で、誰?」
「郁……」
インターホンが鳴り出ようとしたら、すごい勢いで怒られた
優汰が玄関へ行き郁さんを中に入れた
「おはようございます、添那汰さん」
「おはようございます」
「優汰、早くしてください!会議の時間2時間ずらしてるんだから!」
「えっ?」
あれ?2時間ずらしてる?
それって優汰が僕の膝で寝てた時間にかぶるじゃん
「優汰、仕事だったの?」
「まぁ、そうみたいだな」
「そうみたいだなって!ちゃんと時間守りなよ!」
「社長なんだから俺が時間を決めて当然だろ?」
「決めた時間を私情でずらすなんてずるいじゃん!」
「はぁ、わかってないなぁ添那汰は」
ムカッ
「じゃあもう膝枕しない、てか一緒に寝ない、大音量でアラームがなるように設定しとく」
「っ、添那汰…」
「早くしてください!優汰!」
「ほら、早く行ってきなよ」
ふん、社員さんが可哀想じゃん
「……っ、行ってくる…」
そう言って優汰と郁さんは出ていった
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