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捕まえた2
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「…なん、で?」
なんで、僕の部屋に、目の前に、優汰がいるの?
「添那汰、帰ろう?」
「なんで、ここに…」
「なんでって、添那汰を迎えにきたんだよ?」
迎えに来たって…1ヶ月も何もなく経ったから、これからもこの生活が続いていくんだと思っていた
優汰に、忘れられてしまったのだと…思っていた
「添那汰、早く一緒に帰ろう」
「…や、だっ」
僕はまだ優汰が好き
だから近くには居たくない
それに、亜琉斗が、李緋斗が、そばにいてくれて楽しかった
「それは、この男のせいっ?」
「それ、なんで…亜琉斗と僕…」
優汰が手にしていたのは1枚の写真だった
「やっぱり、この男と何かあったんだ…」
「ねっ、それどうしてっ」
「どうして?そんなにこの男が大事?俺よりも…?俺から逃げてこいつに甘えるなんて、いつ覚えたの…?」
グイッ
「うわぁっ、なにす…んっん」
手を引っ張られ引き寄せられたと思ったら、キスをされていた
「んっ、やぁっん」
それはどんどんと深くなっていき苦しくなる
「はぁっん、んーっ!はぁ、はぁ」
「添那汰、帰るよ」
「や、やだって」
「へぇ、わかった。この男が居なければここにいる理由も無くなるよね?」
突然優汰の瞳に影が差した、それは人を殺してしまえそうな程鋭い
「何をする気っ」
「殺すに決まってるだろ」
「殺っ、なんてこと言うんだよ!」
「だって、添那汰は俺だけを見ていればいいんだ。俺以外添那汰には必要ない」
このままだと、亜琉斗は殺されかねない…
「わ、わかった、優汰と帰るっ」
「…ふーん、殺されたくないくらい大事なんだ。やっぱ殺す」
「ゆうっ…んっ!」
優汰が鞄から何かを取り出し、それを僕の首に刺した
「早く帰ろう、添那汰。少し眠っててね」
強制的な睡魔が襲ってくる
意識が薄くなる
「大丈夫、次に目が覚めたら、添那汰の瞳に写るのは俺だけだから」
その言葉を最後に、僕の意識は途切れた
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