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パーツ 10
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真弓side
何か 気まずい。
おかしい。
顔を見合わせて 笑い合うなんて。
そして 笑う顔にドキドキしてぎこちなく してしまうなんて。
真弓は 戸惑っていた。
何故か 千春の笑い顔に 貫かれたような気持ちになっていた。
なんて笑い顔が 眩しいんだ?
女じゃないぞ。あの男は 若くもないし。とにかく男だ。女じゃない。女じゃない。
女みたいに胸のふくらみもない。きっと。
当たり前だ。
顔から想像すると 肌は綺麗で滑らかかもしれないけど。
いや 男だ。何が滑らか、だ。
下腹部だって 僕と同じぺニスが付いている筈だ。見たことないけど。
あの綺麗な顔からすると 綺麗な色かも?髪の毛は薄茶だから 陰毛は
はっ?
何を 想像しているんだろう?
山科千春が どんなぺニスをしていようが どんな陰毛を どのくらい生やしていようが 関係無いだろう?
山科千春の汗の匂いを 嗅いだとき 何故ドキドキしてしまったのかなぁ?男の汗なのに 嫌な匂いじゃなかったんだ。
山科千春のカラダから 発した匂い。
鉄臭くない。酸っぱい匂いじゃない。甘い訳じゃない。脂肪の匂いじゃない。女の甘ったるさでもない。人工の鼻につく 匂いじゃない。
要は千春という人間の 匂い。
好ましい匂い。
口内も 同じく 好ましい匂いかも。
あれっ?
僕は何を考えているのか?
部下の 存在に 心 かきみだれ
男としての 何か が 沸き上がって 戸惑っていた。
何故?
何故?
こんな気持ちで 一緒に居たら 冷静になれない。
来客があるかもしれないから 誰か 残るのは 鉄則だ。
だが それだけか?
先ほどのやりとり を 思い出す。
一緒に 食事を したら
喉に 食事が
通るだろうか?
あの 誰にでも好かれる 千春を 誰かに 取られたくない
えっ?
誰かと話す 姿に イライラする。
えっ?
僕と 話して 笑って欲しい。
えっ?
僕は 何を?
山科君が昼から帰ってきたら スーツに着替えるか。いや まだ 来客があって忙しくなるかもしれない。
ふと見ると 椅子に掛けたスーツのジャケットの中に入れた スマホが点滅している。
昼休みだから 良いか。スマホを確認すると 馴染みの無い名前。
微かな記憶の中にある 昔の女。
あーそういえば 2~3日前にも 出張先で 着信が有った。
あのときは 話して 近い内に飲もう って話したんだっけ。
割りと綺麗な女だった と 思う。
しかし 何故か スマホを
そのまま にしてしまった。
いや いっそ。
でも 心 はずまない。
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