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「すまない」
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気づけば俺は、守沢先輩の胸に
顔を埋める形になっていた。
…なんで。
何を考えてるかわからないし、
俺は半ば放心状態。
一応、何を考えているか、
顔から読み取ろうにも強く抱きしめられて、
首をあげられない。
こんな時に思うのもどうかと思うが、
やっぱり守沢先輩、体格いいよなぁとか
俺と同じ匂いがするなぁと
ぼんやり思っていた。
どれくらいその時間が経ったか。
15分?20分? いや、本当は1~2分にも
満たないかもしれない。
先に静寂を破ったのは、守沢先輩だった。
「すまない」
ぼそりと頭から降ってきた声に固まる。
徐々に体の温度が下がっていくのがわかった。
…やっぱりな。
普通の返事だろう。
「ずっと、気づかなくてごめんな
辛い思いさせてほんと…すまなかった」
「いや、あんたが謝ることじゃないし」
「いや、謝る。すまなかった。
…つまり高峯は俺のこと
嫌ってなかったんだな!」
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