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どうして?4
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「俺のせいって……どう言う意味だよ!? 俺が……居るから……」
「大好きで、頭の中がいっぱいになって訳がわからなくなるんだ。大好きだよ、僕の愛しき人よ」と、俺が言いかけようとした言葉を奪いさる勢いで、アレクセイはデレっと全力で好きとわかる表情で言いながら。
──ずっと棒立ちで立ちすくんでいた俺を、強引に自身の膝の上に座らせるので。
「にゃっ……にゃめろよ!? 馬鹿、こんな所で……こんな事したら、アンタまた変な噂たてられるぞ?」
「あはは、心配してくれるの……嬉しいな。大丈夫だよ、だって此処に居れるのは僕と君と……彼処に居る彼だけだから」
そう言い返しながらもアレクセイは、俺を縫いぐるみのように片手で抱きしめつつ、空いている手で。
バーカウンターの中で、人懐っこい笑顔が愛らしい焦茶の髪を、規則正しく真っ直ぐにぱっつりカットした髪形に短いポニテが可愛らしい……。
このバーのもう一人のバーテンダーであり、バーのマスターより腕前があるロブロイを指差すので。
「い、いつからそこに居たんだよ!? えっ……あっ……!? これは、その……」
「そんなに、あわあわ照れなくても良いですよ? 俺、全く気にしないので……むしろ、もっと激しくイチャイチャしてくださっても良いぐらいですし」
「……それは、僕が嫌だから絶対にしない。なんで、お前なんかに僕のヴィクトルの可愛い顔見せなちゃいけないの? 嗚呼っ……想像するだけでも、ゾッとするよ」
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