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〜恋side〜
「やあ、よく来たね。」
「えっと、ご無沙汰してます。」
恋は出迎えてくれた明利にそう挨拶する。
今日は明希の実家に明希、翔也、恋、琉、千秋、紘の6人でやってきていた。
「明希にもこんなに友達ができてたのか。」
「ねえ、父さん、それちょっと俺のことバカにしてない?」
「ははは!してないよ!」
恋が以前、この家にきたのはもう7年も前のことだ。
中学に入学したばかりの頃に一度だけ来たのだ。
「ところで、そちらは烏沢グループの代表取締役の紘さんですか?」
「はい。初めまして。会社にご挨拶に行く前にこちらに来ることになってしまってすみません。」
UHグループはファッション業界NO.1で、烏沢グループは多方面における材料調達や投資を行っている。
「先代の烏沢のやり方が気に食わなかったので、提携を結んでいなかったが、よかったら今度会社でゆっくりお話でも。」
「はい。ぜひ。」
「仕事の話はまた今度にしてー!!母さんは?」
「キッチンにいるよ。」
「あ、これよかったらどうぞ。」
そう言って翔也が差し出したのは家の近くにある洋菓子屋のケーキ。
「ほう、ケーキか。」
明利の頬が緩む。
明希の甘いもの好きは、明利譲りだったはずだ。
「俺たちもなんか持って来ればよかったな。」
「そうですね。」
「あら、もう、そんなところで立って話してないで中にどうぞ!」
赤津と恋がそう話していると、菜々子がダイニングから顔を出した。
本来、使用人がおり、料理も彼らがやっているはずだが、今日は明希が来るから菜々子が作ったのだろう。
「すまなかったね、さあ、こちらに。」
明利について全員で中に上がる。
「さあ、どうぞ。」
菜々子がたくさんの料理を出してくれた。
「美味しそう!!母さん料理うまいんだね。」
「ちょっと張り切っちゃったわ。」
かなりの量があったものの、8人で食べればあっという間だった。
「明希ちゃんも料理うまいけどお義母さんの料理うまかった。」
しっかりお義母さんと言っているあたり、明希と翔也は結婚したんだな、などと恋は考えて、微笑む。
「本当美味しかったです。」
「お粗末様でした。」
「僕も料理できるようになりたいな……」
「俺ももっとできるようになりたい……」
千秋と明希がそう言いだした。
「花嫁修業でもしたらどうだ?」
明利は笑いながらそう言う。
「花嫁……?!」
千秋はそれに顔を真っ赤にする。
「みんなで、母さんにたまに料理とか、いろいろ教わりに来る?」
明希はそう言って千秋と、さらに恋も見てきた。
「……お、俺も?」
「え?花嫁修業、しない?」
明希はニヤニヤとしている。
(嫁って、嫁って……!!)
「恋、一緒にしようよ……」
千秋が頬を真っ赤にしながらも恋にそう言ってくるので、恋も断れなくなった。
「仕方ないな……」
「私なんかで教えられるかしら?」
「いいじゃないか。家は好きに使ってくれて構わないからな。」
「じゃあ決まり!母さんと予定合わせてみんなでやろ!」
「わかった。菜々子さん、よろしくお願いします。」
「僕も、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしく。」
その後、4人が予定を確認するのを見ていた他の4人。
「可愛い……花嫁修業……」
「千秋が料理か……早く食べたい。」
琉と紘はそう言いながら恋と千秋を見つめる。
「明希ちゃんこの前、俺の母さんにも料理教えてくださいって言ってたなぁ。」
「旦那の家庭の味を覚えることは大事なことだ。明希もちゃんとやってるんだな。」
「もう少しゆっくりでもいいんですけどね。」
「あとは孫の顔さえ見れれば満足だな。」
「お、お義父さん……」
((あ、結構お茶目な人なんだ。))
今の明利は明希のことを溺愛してるらしいことを、3人は感じるのであった。
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