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〜恋side〜
7月24日 青木家
「っくくくく…っふふふ…あははははは!」
「「笑うな。」」
「だって…あははは!」
今日は明希と千秋と3人でチーズフォンデュパーティーをしようということになっていた。
「紘さんも琉さんもやりすぎでしょ。」
明希は恋と千秋を見て大爆笑である。
笑われている2人の首や肩など様々なところに赤い痕。
昨日の行為の激しさが伺える。
「…いや、千秋たちのせいだから。」
「なんでそうなる?」
「招待状渡しに行ったのに、2人が出なかったから、俺帰って寝ちゃって…」
「あー、シてる最中にピンポンしちゃったんだ。」
「え、嘘。全然気づかなかった。」
「そういえばさー、紘さんって、実は1番独占欲あるんじゃない?」
「あー!そうかもー!」
恋と明希はそう言いながら千秋を見る。
「え、そうなのかな?」
「キスマークの位置がさ、他の人からチラ見えする場所だよね。恋はチラ見えじゃなくてモロ見えだけど。」
明希はそう言いながらまた笑う。
「…わざとこうしてるってこと?」
「そうだと思うよ?だってそんな、絶妙な位置。」
「千秋襟足長いから、微妙に見えるか見えないかくらいのとこだね。」
「翔也さんはどうなの?」
ニヤニヤする恋と明希に困った千秋は話題を変える。
「翔也さんって目に見えて独占欲出す人だよね。ローデンス行ったときとか。」
3人で具材を用意しながら話を続ける。
恋はこんななんでもないことに幸せを感じながら、ニコニコしていた。
「キスマークは、シなくても、つけられる。」
明希はそう言いながら顔を真っ赤にする。
「すごいね。マーキングってやつ?結婚指輪もしてるのに。」
「そうなの!!指輪してるのに、それでも心配みたいで。」
「…明希に関しては少しわかるけど。翔也さんが心配する理由。」
「ええ?!」
「僕もわかる。」
「どこが?!」
「ほら、いいから食べよう。」
「ええー!はぐらかしたー!」
「チーズフォンデュ食べたくないの?」
「う…食べます。」
結局恋にうまくはぐらかされた明希は、おとなしく座る。
「…ちょっと作りすぎた?」
テーブルには3人分にしては少々多い食材。
「…余ったら夜に赤津さんに出すからいいよ。」
「恋まだ赤津さんって言ってるの?!」
「ふぇ?はふい?」
※え?悪い?
恋はチーズを絡めたパンを口にしながら答える。
「翔也さんも紘さんも名前呼びなのに琉さんは呼ばないの?」
明希はそう聞いてきた。
「…このまえお義母さん…えーと、赤津さんのお母さんにも言われたんだよね…呼んであげれば?って。」
「え…琉さんのご両親とも仲良くなったのにまだ赤津さん呼び?!家族の前でどうしてたんだし!」
明希はそう言いながら笑う。
「え…まあ…赤津さん以外はむしろ名前とかで呼んでたし…家族で良いって言ってくれたから、お義父さんとお義母さんはそう呼んでたし…」
「まあ俺も人のこと言えないけどさぁ。いい加減呼んであげなよ?」
「…なんか恥ずかしいんだよね。」
「僕はずっと紘さん呼びだったしなぁ…」
「俺には呼べって言って呼ばせたんだから、恋もちゃんと呼びなよー!」
「ふぁいふぁい。ふぁはっはよ。」
※はいはい。わかったよ。
恋は適当にそう言うと、ウインナーを頬張る。
「はふ…はふい…」
※はふ…あつい…
千秋もパンを口に入れ、ハフハフと口を動かす。
「おいひいけろ……ちょっと熱すぎない?」
明希はそう言いながら野菜を食べた。
「熱いくらいがおいしいだろ?」
「うん、チーズフォンデュは熱くてなんぼ。」
「それもそっかー。今度チョコフォンデュもやらない?」
「いいね。」
「…てかなんで僕たち真夏にチーズフォンデュなんてやってるの?」
「…気分?」
「冬の方が美味しそう。」
「今年の冬もやるかー。」
恋はそう言いながら笑う。
「いいねー。あー…暑い…かき氷食べたい…」
千秋がそう言うと、途端に夏の話になる。
「かき氷かぁ…お祭り行きたいなぁ。」
「お祭りかぁ…りんご飴、わたあめ、あんず飴…」
(なぜか連想ゲームみたいになっている。)
「全部飴じゃん。」
恋が呟いたものを聞いて明希が笑った。
「チョコバナナ、カステラ焼き、クレープ…」
「…甘いものしか出てこないね。」
千秋が口を開いても甘いものばかりで、明希はまた笑う。
「お祭りといえば甘いものの宝庫だもん!」
恋は興奮気味にそう言った。
「…行きたい。甘いもの食べたいっ!」
「…みんなで行く?」
恋は明希と千秋を見ながらそう提案した。
「紘さん忙しそうだからなぁ…」
「翔也さんも琉さんも仕事だよねぇ…」
「赤津さん新しい台本もらってきてたもんなぁ…」
「でも僕、お祭りって行ったことないから行ってみたい。」
「…6人で無理でも3人で行く?」
「それいいー!!」
「やった。楽しみ。」
「浴衣とか着てみたーい!」
「俺着付けできるけど着てみる?」
恋がそう言うと2人が目を輝かせた。
「着たい!!」
「やばいめっちゃ楽しみ。」
この会話、琉さんと翔也さんと紘さんに聞かれてたらいろいろやばいんだろうな…と思う作者。
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