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〜恋side〜
10月6日
「今日はお酒の作り方でも学びましょうか。」
夏ぶりに明希の実家を訪れた恋たちは、花嫁修業の二回目を行おうとしていた。
「お酒?」
「あら、3人のお相手はお酒好きなんじゃなかった?」
「…確かに翔也さんたちはよくお酒飲むよね。」
「まあな。」
「せっかく明希にペアグラスもらったし…覚えたいかも。」
「3人はお酒飲むの?」
「俺は強い酒飲んで酔ったらしくて…それから琉さんに止められてます。普通の飲んだことないしまだわかりませんけど…」
「僕はこの前成人したばかりだし…」
「母さん、俺未成年。」
「あらあら、そうだったわねぇ。」
明希の方を見てクスクス笑う菜々子と、それに頬を膨らます明希は、本当に親子のようだ。
「母さんって何でお酒詳しいの?父さんお酒好きだったっけ…?」
「明希がいなくなってから酒浸りよ!体のことも考えてお酒のこととおつまみのことは勉強したわ。」
「でもお酒って難しそう。」
千秋はそう言う。
「そんなことないわよ?シャンディガフとかは簡単ね!」
「「シャンディガフ?」」
「ビールとジンジャーエールを混ぜた飲み物よ。ビールが苦手な人でも飲みやすくなるわ。」
「ほぇ…シャンパンと合わせられるのは?」
明希は翔也が好きなシャンパンで作れるものを聞きたいらしい。
「そうねぇ…たくさんあるけど…黒ビールと合わせてブラックベルドットとかはどうかしら。」
「黒ビールなんて見たことないよ…」
「もっとお手軽なのはミモザね!オレンジジュースと合わせるのよ。」
「それならできそう。」
千秋も先日もらったシャンパンで作りたいようだ。
「リキュールとかを混ぜるのもあるけど、本格的に使わないならもったいないし、まずは手頃な物からね。」
「ワインは何かありますか?琉さんワイン好きなんです。」
「カリモーチョ、って言ってね、赤ワインとコーラを混ぜるものがあるわよ。」
「へぇ…」
「あとは割るならジンジャーエールかしら。レモン汁を少し加えるの。白ワインならオペレーター、赤ワインならキティというカクテルになるわよ。」
「ワインは美味しそうに見えないんだけど…」
千秋はそう言って眉を顰めた。
「アルコール度数が低めになるのはスプリッツァーかしら?白ワインをソーダで割ってライムをひとスライス。」
「…やばい頭パンクしそう。」
「あはは!まああなたたちが飲むのにはカクテルって難しいだろうし、あなたたちはチューハイとかから始めなさい。」
混乱している明希に、菜々子はそう言ってケラケラと笑う。
「紘さんたちとお酒が飲めるようになったらいいのになあ…」
「本当ね。」
「そうなったら楽しいだろうなぁ…」
「相手に合わせて酔い潰れるなんてことがないようにね。」
その後もしばらくお酒のお勉強をした3人であった。
※このお話で触れたお酒は作者の適当な選択ですm(._.)m
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