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〜恋side〜
10月25日 18時半
「よし。準備できた。」
「あとは明希が来るのを待つだけだね。」
昨日は明希の誕生日で、今日は3人でお祝いをすることになっていた。
今日は琉と翔也は遅くまで撮影で、紘も帰りが遅くなるらしい。
翔也と紘が迎えに来るまでは、3人で過ごすことができるのだ。
テーブルに明希の好きなものばかり並べて、お酒やケーキも買った。
先日、千秋と一緒に買いに行って選んだプレゼントもある。
インターフォンがなり、恋と千秋は玄関に向かった。
「お待たせ!」
「いらっしゃい。」
明希を出迎えてそのままリビングに向かう。
「うわー!めっちゃ美味しそう!!」
明希は料理を見てパァッと顔を明るくした。
「思ったより明希が元気。」
恋はそれを見てそう言った。
「え、どういうことだよ。」
明希はそれに不思議そうに返す。
「いやー、昨日はヤられまくって大変なんじゃないかって予想してたのに。」
「んーん。昨日は朝からお出かけして、夜もオシャレなディナーに連れてってくれて…まあ俺が疲れて寝ちゃったんだけど、昨日はぎゅーってしながら寝ただけだよ。」
明希がそう言うと恋と千秋は顔を見合わせた。
「ちなみに明希、明日大学は?」
「ん?午後からだけど。」
明希の言葉に、再び顔を見合わせる恋と千秋は、密かに、今日はきっと離してもらえないだろうな…と思う。
「そっか。がんばれ。」
「なにを?」
よくわかっていない明希に、とりあえずご飯、と促すと椅子に座る。
3人で食事をして、明希から昨日の話を聞いた恋と千秋はニヤニヤとしていた。
「にやけんなよ…」
「いやー、なにその、改めて愛を確かめましたっていう感じの話。」
「本当ね。でも意外だなぁ。翔也さんが女遊びしてたなんて。今からは信じられない。」
千秋の言う通り、今の翔也は明希を溺愛していて、とても女遊びをしていたなどというのは信じられなかった。
「俺もびっくりした。でも、不思議とやな感じはしなかったなぁ…それより、翔也さんが辛かったのかなって…そればっかり考えちゃった。」
「明希、本当いい嫁になるよ、お前。」
恋はしみじみと呟いた。
「急になに?!」
「僕も、明希はいいお嫁さんだと思うよ。」
「千秋まで何なの?!てか今の話の流れのどこからそうなったわけ?」
「まあいいじゃん。ケーキ食べよー。」
「ケーキあるの?」
恋がそう言うと途端にキラキラとした目を向ける明希に、恋はクスクス笑う。
「あるよ。明希が好きなチョコレートケーキ。」
「やった。」
3人でケーキを食べ、プレゼントのエプロンを渡し、しばらく話していると気づけば時間は21時だった。
それでもまだ、琉たち3人が帰ってくるまでには余裕がある。
「よし。今日のメインイベントと行きますか。」
恋がそう言う。
「お酒だな?」
「僕、飲めるかな…」
「ま、飲んでみよ。」
買ってきたのは缶チューハイで、秋限定のぶどうや秋りんご、梨のものだ。
まずぶどうのチューハイを3缶と、切っておいた冷やしトマトを持って、3人はソファの方に移動した。
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