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大学生
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あれ...なんかあったはずなんだけど、どうしても思い出せねえ。
まぁいいか。
あいつの名前なんだっけな。あーそうだひどくまばゆく美麗な...梶原 梓月(かじはら しづき)
もう意味もなけれど。
ふと時計を見やる。
朝の身支度を済ませた俺は早々に家を出ることにした。しまったな、あまりゆっくりしていると大学の講義に遅れてしまう。
もう2年になるダークブラウンのロングコートを着込むとこれまたセール品の深緑だかのマフラーを巻きつけ、この寂れた男一人暮らしのアパートの一室を後にする。
見慣れた道を小走りで通り、信号でステップを踏む。
長いんだよここの信号!
ここを渡れば、オフィス街を道なりにすすみ、つい最近できたローソンの脇を通るとすぐに「国公立 鴨居川大学」がお目見えするはずだ。家から割と近いし、国立なのでそこそこだし、受験も受かった。
ここにしてよかったと思う。
けど、信号長い!!
はやくかわれー(;-ω-)))
かわった!
その蒼い円形LED蛍光体が光りだすと同時に俺はスタートダッシュを決めた。
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