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屋上でウトウトしていると、
「橘。制服を正しく着ろ。あと、髪を染めるな」
聞こえてきた春斗の声。
恋人になってもそこは変わんねぇのな。
あの時と同じ台詞だ。
全てはあの日からはじまったんだよな。
俺は、いつだって主導権を握っていたはずなのに。
春斗に俺は、いつも振りまわされる。
本当に気にくわない。
まぁ、春斗にだけはそれも悪くないかなと思っている自分がいるのだからもっと気にくわない。
いろんな人を巻きこんで、
紆余曲折してやっと付き合えたんだから離れる気なんて
さらさら無い。
初めは大嫌いだった。
いちいち五月蝿いしな。
でも、今は他の何にも変えられない大切な人。
こんなにも春斗のことを好きになるなんて思ってもみなかった。
だから“恋”って不思議で面白い。
ーFin
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