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兄弟 1
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俺は今日1日学校には来ていたけれどどの授業も受けずに屋上でサボってしまった。
「はぁ…」
「游來ちゃーん幸せ逃げるぞ☆」
「UZA…」
「凄い何か殺気が出てる…怖っ…」
こんなクソみたいな会話をしながら栞と喋っていたのだが…
「ゆ…き…?」
誰かに名前を呼ばれた気がした。
「なぁ?君って宮ノ越游來だよね?」
「そうですけど…?」
「游來ちゃんの友達?」
「知らん。」
本当にこの人の事は知らなかった。
誰だ?
何故こんなイケメンが俺のクソみたいな顔してる奴の名前知ってるんだ?
「覚えてないか…?」
「誰?」
「桜田倖人…」
えっ?
今なんて?
俺は震えだした。
「游來ちゃん!?大丈夫!?」
「游來?どうしたの?ねぇ!」
「触るな…嫌だ…触るな…」
はぁ…はぁ…
息が苦しい…
「せん…せ…たすけ…て…」
「游來ちゃん!?」
そんな事を思っていたら俺の唇が塞がれた…
「游來。俺に合わせて呼吸しろ…」
すぅはぁ…すぅはぁ
「憐…ありがと…来てくれるなんて思わなかった…」
「あぁ…丁度な…俺は倖人に会うつもりで途中まで話してたんだ…」
「そう…なの?」
「游來大丈夫?」
「触んな!!!!」
俺は兄様に当たってしまった…
「あっ…ごめ…なさい。」
「游來。落ち着け。俺がこいつを見失ったのが悪かった。ごめんな。」
「先生は悪くない…」
俺はいつの間にか走り出していた。
栞に名前をよばれていたけど俺はあの場から立ち去りたくて無我夢中に走った。
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