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ご祝儀と8
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そうだ。この目は。
昔、こいつは俺が誰かと話しているとこんな目をしていた事があった。
怒っているんだ。
俺が拒絶したことに。
「……あ、……」
「なあに?そんな可愛い顔してさ…ほんと…お前はいつもそうだ…俺の恋人なのにいつも俺と違う奴と話して…そんなに俺を嫉妬させたいのか?今日だってやっとお前を見つけたと思ったのにお前は、フられた相手の結婚式にいた。巫山戯るなよ…」
「……え…?ちょ…ま、待って……いまなんて…言った…?」
俺の顎を掴んでいる手を離そうと、もがいていたらあり得ない言葉を聞いてしまった。
「なにが?」
「おれ、俺が…お前の……こ、こいびと…?」
「そうだよ。お前は、俺の、恋人だよ。お前に変な虫が付かないようにするのは大変だったな…」
「……っやっぱり、お前だったんだな…!俺の友達も周りの人間も引き剥がしてきたのは…全部、ぜんぶ何もかも離れてしまった…」
「ああ、でもよかったな。最後に大きな害虫から離れられて」
「……は?」
大きな害虫…?
「あいつが結婚するように仕向けたのは俺だ。お前が未練なんて面倒くさいものを抱えてるから俺がわざわざ断ち切ってやったのに。苦労したんだぞ?お礼もないのか?」
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