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episode.02-3
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レイ「ジル王子様、そろそろお時間です」
街中をしばらく歩いた後、レイがそう声をかけてきた。
そうだ、城に戻って軍の訓練があるんだった。
ジル「よし、帰ろうか」
俺がそう言って振り返った時だった。
ラズが俺の後ろに入り込む。
ジル「ラズ?!」
振り返るとラズの肩から血が流れていた。
ジル「ジス、すぐに連れ帰るぞ」
レイ「しかし、撃ったやつが逃げていきます!」
角を曲がる一瞬だけ、その姿が見えた。
だがどんな人間かは察しもつかない。
ジル「今はラズの手当が先だ」
街もざわついているし、今追うのは得策とは言えない。
ジル「怪我人はいないか?」
街行く人々にそう問うと、全員が首を振る。
ラズへの心配の視線の方が多いように見えた。
ジル「こちらは心配せずとも大丈夫だ。念のため周りに注意するように」
俺はそう言い残し、その場の処理はリヴィとロンに任せ、レイ、ラズとともに城へ急いだ。
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