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始まりの雨
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この時期のこんな日に、こうやってこいつとセックスをしてると、ふと『あの日』を思い出したりする。
「あ、湊介っ···も、出ねぇっ······て、や」
「······せぇな、いいからイけよ」
「んあっ!だめ······や、また、イく、湊介······っイく!」
ねっとりとした湿気がまとわりついて気持ち悪いのに、こいつの汗ばんだ白い肌が俺に吸い付くたび、それが興奮に変わるから不思議だ。
昼間だってのに外はどしゃ降りの雨のせいか部屋は薄暗くて、締め切った窓ガラスには俺達の熱で結露が白く滲んでいる。
そんな猥りがわしい雰囲気の中、俺が残した痕を見せつけるように首を反らせて喘ぐこいつの姿はどうしようもなく煽情的で。もっと溺れてしまえと、俺はひたすら快感を与えることだけに没頭していた。
「湊介っ、そ······ああぁっ──!」
何度も俺の名前を呼んで、ガクガクと身体を悶えさせながら、くたりとベッドに沈むその背中を上から眺める。
やっぱり、いつ見ても······この瞬間が、たまらない。
支配感ってやつ?普段のこいつからは想像もできないくらい、こんな風にぐちゃぐちゃに泣かせてイかせて、そうさせてるのが俺だけだと思うと······すげぇ、クる。
「はぁっ···はぁ、こ、の······クソ猿」
「は?上等じゃん。じゃあ、てめぇはそのクソ猿に突っ込まれて悦ぶメス猿ってとこか?」
いや、どっちかっつうとクソ生意気でガラの悪い猫かもしんない······とか、ふと真面目に想像してみたり。どっちにしろ、嫌な野郎だってことには変わりない。
汗で濡れた前髪を掻き上げる様が妙に色っぽくて、でもどこか冷めてるその目が気に入らねぇ。
さっきまで俺に後ろから突き上げられて、あんあん感じまくってたくせによ。
だからさっきだって咥え込ませたものが持ってかれそうになるのを咄嗟に堪えたのは、ここで止めてやるつもりなんてさらさら無いからで。
こんなんじゃ全然、物足りねぇんだよ。
「てめぇ···もっぺん言──っておい、嘘だ、ろ···ぁっ」
「誰が終わりって言った?まだ俺がイってねぇだろ」
ざまぁみろ、と俺が意地悪く笑えば大きな目を潤ませたこいつが思いきり眉を顰めたもんだから、すかさず繋がったままの腰を後ろから押さえ込んで軽く揺すってやった。
「やめ、ろって···ぁ、くそっ···まだ······動く、な」
「おまえが、俺を早くイかせればいいんじゃねぇの?」
「も······無理っ!マジで······ぅ、あ」
ゆっくりとまた腰を動かし始めれば、出し入れするそこから漏れる卑猥な水音と、まんざらでも無さそうに上擦らせるこいつの湿った甘い吐息が混ざり合う。
「ほら、ここ···おまえのイイとこ、な?」
「んあっ!······ぁ、それっ······や、嫌っ···やだ···」
「“嫌だ”は、ねぇだろ?···すげぇ締まってんぞ」
「ぅ、···違···っ、ああっ」
まだ浅いところで緩い出し入れを繰り返すこれがお気に入りだってことは、知ってるっての。
完全にトばせない緩い刺激とナカの物足りなさに戸惑って、けれどじわじわと追い詰められるような歯痒い快感に悶えるこいつの反応に、意外とハマった。
ゆるゆると頭を振って何かを抑えてる、その感じ。
シーツを握り締めた手が震えていて、えらく健気に映る。
本人はそこに何の自覚もないんだろうから、憎たらしいやら、ムラムラするやらで。
「なぁ···?欲しい、って言ってみろよ」
「そ···すけ······ぇ、湊介······」
「ココじゃなくて···もっと欲しいとこあんだろ?」
「あ、ぅ···奥······して、早く······っ」
ほんと、俺を煽る天才だよな?おまえって。
つくづく思うわ。
何度吐き出させたか分からないほど精液まみれの膨れたものを背後から指で絡みとって、その滑りを借りて焦らすように扱いてやれば、あっという間に···極上の淫乱子猫ちゃんの出来上がり。てか?
馬鹿か、よく見ろよ。
どう見てもそんなガラじゃねぇだろ。
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