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僕らの共有(遥翔)
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「ゆきちゃん、落ち着いた?」
「はい…」
あれから、半時間ほど過ぎて
ようやっと収まった ゆきちゃんの『発作』みたいな拒絶反応。
目は少し腫れているけれど、
声は少し枯れているけれど、
顔色は少し悪いけれど、
それでも、心が落ち着いた。
して、僕は ひとつ提案があった。
「ゆきちゃん、シャアハウスならぬ
シェアルームしない?」
「へ?」
「ほら、今どきじゃん?
やってる子いっぱいいるし!」
「…でも」
あっくんのところに戻るんだよね。
わかってる。けど、一生戻すわけない。
けど、今のゆきちゃんは戻ることを前提に話さないと さっきの二の舞い。
拒絶反応を起こして、終わりだ。
「あっくんの所に戻るまで。
僕のところに住めば、住む場所探さなくていいでしょ?」
「確かに…」
そうそう。
「それにね、今ゆきちゃんはドクターストップで
あっくんには会えない。」
「うん、」
「カウンセラー科ならわかるよね?
こういう時に、どこに居るのが一番良いのか」
「本人が安心でき、本人に対する理解がある環境…」
さすが。
ゆきちゃんの物分りが良くてよかった。
ちゃんと、真剣に夢を追えば Ωだって叶えられるって
信じて頑張ってるんだろう。
凄いことだ。
「そうだね。
どう?僕とこの部屋シェアしない?
もちろん、ゆきちゃんの部屋は鍵付きにするよ。」
総合的に考えれば、これが正解でしょう?
「…はるさん、お願いします。」
よし。これでもう
離さないよ。
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【幸輝side】
ある日のこと…
遥「ゆきちゃん!買い物、いこう!」
して、始まったショッピング。
何を買うかと思えば、
僕の服、僕の食器、僕の…
幸「はるさん!いい加減にして!」
遥「なに、ゆきちゃん、これ似合うよー♡」
駄目だ。いうこと聞かない、この人。
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