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放課後になり、喚くハルヒを置いて生徒会室に直行しようとした。
そう、した。
教室を出た途端、新聞部に行く手を遮られてしまったのだ。
今の俺は儚く尊い美形副会長(同学年の奴らは本性を知っているが、面白がってバラさない)。
押しのけるわけにもいかず、無理矢理笑顔を作り嫌々質疑応答に答える。
その間に、『俺の代わりにシンが答えるってー』と先に行ったハルヒは後で懲らしめてやらねばならない。
「最後に、写真を!」
そう言ってカメラを構えようとした瞬間。
俺はそのカメラを高速で叩き落とした。
まさに早技。誰も俺の仕業と気付かない。
「大丈夫ですか?僕はこの後集まりがあるので写真はまた今度でお願いします」
一応言葉だけの心配を装い、生徒会室に向かった。
生徒会役員になって初めての写真はシュウさんとに決まっているだろう!!
「遅くなりました」
ドアを開ければ、ちょうどシュウさんと目があった。
「大丈夫、だよ。シン、走ってきてくれたの?少し汗かいてる」
ふにゃり、と笑みを作って自分のハンカチで汗をぬぐってくれるシュウさん。
天国かここは。
「こうしてれば、普通にタチとネコなんだけどねー...」
サン先輩は苦笑いで言った。
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