アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
「あーあ。ばっちぃ」
ポンポンと、生徒がシュウさんに触れたところを払う。
まったく生徒会の誰かがシュウさんに触るのも嫌なのに、まったく知りもしない生徒が触るなんて言語道断だ。
俺の所業に、周りの生徒も息を飲む。
が、俺のクラスメイトだけはニヤニヤしている。なんなんだ、気持ち悪い奴らだな。
「はい、シュウさん。終わりましたから、行きましょう?」
そう猫被りで言えば、シュウさんと周りはホッとしたような空気になって俺のクラスメイトはドン引きの目を向けていた。
確かにシュウさんに猫被りはバレてしまったが、辞めるつもりはない。
何故ならシュウさんは猫を被った俺に惚れてくれたみたいだからだ。
素のままだと、シュウさんに勘違いでしたって言われるかもしれない。それだけは絶対に回避したい。
この事をサン先輩にチラッと話したことはあるが、『拗らせてるね....』とだけ言われた。
だが俺は後にこの考えが馬鹿げた事だったと後悔する事になる。
シュウさんを泣かせ、自分でさえも泣く事になるあの大惨事に繋がるなんて夢にも思ってなかったんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 61