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僕をベッドに寝かせて、布団を掛けてくれる
そして、どこかへ行こうと踵を返す
思わず服を掴む
「センラ?」
不思議そうに振り返る
「…どこ行くんです…ひとりにせんといて…」
止まった涙がまた流れる
「ごめんな…玄関に置いてきてしまった冷えぴたとか入った袋を取りに行くだけだから、ちょっとだけ待っといて?」
すぐ戻るよ、そう言って寝室から出て行く
30秒もしないうちに帰ってきた
「これ貼っとこか」
「…つめたっ」
貼られたのは冷えぴた
「それで、なんで玄関で居たの?」
やさしくなりたい問いかけられた
「起きた時、志麻君が居なくて…不安になって玄関に行ってみたら靴がなくて……
僕、嫌われたんじゃないか…
志麻君は出て行ってしまったのじゃないか…
怖い事ばかり思い浮かんでしまって…」
その気持ちを思い出してしまって、また泣きそうになる
「1人にしてごめんな…寂しかったよな」
手をギュッと握ってくれた
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