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寂しい気持ち
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悠悟さんはササッと朝食を食べ終えると
大きなスポーツバッグを肩からかけ
大広間を出ていった。
学校に行く兄に行ってらっしゃいを言うこともない。
少し寂しい気持ちはあるが
声をかける勇気も僕にはなかった。
「響様、どうかなさいましたか?」
「…あ、何でもないよ…。大丈夫。」
彼は僕の事をよく見てくれている。
でもそれは、父に言われているからであって
彼の意思ではない。分かっている。
でも、やっぱり少し悲しくなった。
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